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まだ、「飲みニケーション」とか言っているの?

なぜ、職場改革をしても、社員は辞めていくのか?(前編)

③「飲みニケーション」の効用は、郷愁の世界へ

 「飲みニケーション」は、かつては職場の上司や同僚、部下との距離を縮める有効な手段でしたが、近年は働く人たちの意識が変化し、以前よりも効用が薄れてきています。ワークライフバランスを重視し、「オフタイムまで会社の上司と飲みに行きたくない」と考える若い人や、育児や介護など家庭の事情から職場での飲み会に参加できない人も増えています。昔のように上司が一声かければ気軽に飲みニケーションできる時代ではなく、上司は部下を飲みに誘うにも気を遣わなければならなくなっているのです。

 ところが、業界や企業によっては、いまだに飲みニケーションを奨励する傾向が根強いところもあります。「たまには部下と飲みに行く機会をつくって、職場の一体感を保つように」と昔の感覚のままの上層部に対して、「そうはいっても職場の飲み会に誰も参加したがらないのに……」としらけたムードの中間管理職も多いことでしょう。

 中間管理職が飲みニケーションに積極的になれないのは、懐の事情もあります。昔のように社内交際費が支給されるわけではないため、「自腹で行くのはキツイ……」というのが本音ではないでしょうか。

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前川 孝雄

まえかわ たかお

(株)FeelWorks代表取締役/青山学院大学兼任講師

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「働きがいあふれる」チームのつくり方』(ベスト新書)

大阪府立大学、早稲田大学ビジネススクール卒。リクルートを経て、2008年に「人を大切に育て活かす社会づくりへの貢献」を志に起業。「上司力研修」「育成風土を創る社内報」「人を活かす経営者ゼミ」などを手掛け、約300社で人が育つ現場づくりを支援。自らも年間100本超の講演、TV番組、雑誌に出演。YAHOO! 「前川孝雄の人が育つ会社研究室」など連載も数多く持つ。


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