ビビる大木から、菅官房長官まで!目を輝かせて語った偉人の正体 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

ビビる大木から、菅官房長官まで!目を輝かせて語った偉人の正体

龍馬ファン1000人以上が集結した「第30回 全国龍馬ファンの集い」、大盛況で開催される!

■明治維新から150年『第30回全国龍馬ファンの集い』

第30回記念大会となった今年のチラシ

 明治維新から150年を迎える2018年。全国でそれに関連したイベントや企画展などで盛り上がりを見せているなか、去る10月6日(土)に『第30回全国龍馬ファンの集い “世界維新”~世界を今一度せんたくいたし申候~』が、東京の「よみうりホール」(東京都千代田区有楽町)にて開催されました。

 

 全国龍馬社中が毎年開催している「全国龍馬ファンの集い」ですが、今年で実に30回目。明治維新150年の節目でもあることから、高知県で行われている「志国高知 幕末維新博」の一環として、志国高知幕末維新博推進協議会と共同開催となりました。

 

 会場には、日本全国はもとよりアメリカ、タイ、上海といった世界各地にある龍馬会などのメンバーをはじめ、一般参加者も含めて1000人を超える龍馬ファンが大集結。国境をも越えてヒートアップする「龍馬人気」「龍馬愛」が、広い会場を埋め尽くしていました。

 

 オープニングアトラクション〜主催者あいさつの後に登壇したのは、歴史学者の磯田道史さん。この日のテーマは「龍馬の幕末維新150年目の真実」と題した基調講演。「こんなテーマではありますが、真実なんて分かるはずがありません。それに、龍馬のことなら龍馬ファンの皆さんのほうが、僕より詳しいはずです」と述べ、まずは場内を笑いに包みます。

 

 つづいては幕藩体制のしくみ、幕末期における各藩の財力や軍事力、その政治体制、龍馬が生まれた坂本家の由来、龍馬自身の思想や政策など……。深いところに切り込みつつ、それぞれを軽妙な語り口で解説しました。

 

 磯田さんといえば古文書。今回も幕末諸藩の藩風を評した書物『人国談』などの古文書を読み解きながらのトークも展開されました。最後には「龍馬暗殺」の筋書きを、鋭い考察も交えながら解説。場内の皆さんが固唾を呑んで聴き入るうち、あっという間の80分が終了しました。

 

絶大な龍馬ファンだという菅官房長官も会場へ駆けつけた。 「迷った時は、龍馬ならどうする…?と考えたりします」

 休憩を挟んで、イベント後半は「出会いの達人~龍馬と明治維新~」と題したパネルディスカッション。コーディネーターは高知県出身で観光特使も務めるエグゼクティブプロデューサー・福留功男さんが務めました。

 

 そしてパネリストには『新選組』『坂本龍馬』などの作品で知られる漫画家で高知県出身の黒鉄ヒロシさん、タレントで「ジョン万次郎資料館」名誉館長でもあるビビる大木さん、歴史アイドルで『龍馬はなぜあんなにモテたのか』などの著書もある美甘子さん、大会長も務める尾﨑正直高知県知事の4人が登壇。

 

「龍馬は世界中にファンがいます。大英博物館でも龍馬展が開催できるのではないでしょうか。それぐらいのグローバルなスケールで考えるべきでは?」と、福留功男さんが口火を切りました。

 

「僕は高校3年で高知を『脱藩』したのですが、小学生のとき、『おれは上士、おまえは郷士だ』などと冗談を言い合って遊んだものです。龍馬は武士のようで武士でない、商人のようで商人ではない、偏りのない人物でした」(黒鉄ヒロシさん)

 

「龍馬ファンとしては新参者の僕ですが、高知に来るたびに『高知龍馬空港』に降り立つわけですし、龍馬の名前を聞かない日はありません。それぐらい偉大な人物だと実感します。でも同郷のジョン万次郎のことも、もっともっと顕彰してあげて欲しいです」(ビビる大木さん)

 

「龍馬には加尾さん、佐那さん、お登勢さんなど、その土地ごとにサポートしてくれる女性がいました。龍馬は女性の心を掴むすべを知っていたのでしょう。それが手紙からも伝わってきます」(美甘子さん)

 

「もう物心ついた頃から、龍馬は私の中にいました。中学3年で小説『竜馬がゆく』を読んで以来、一気に引き込まれました。大人になってから、龍馬に対して同じ思いを持っている人がこんなに多いことを知って驚いたし、また嬉しくも思っています」(尾﨑県知事)

 個性あふれるパネリストの面々は、それぞれの視点から、ユニークかつ含蓄あるトークを展開。会場内には終始、驚きと笑いが絶えませんでした。イベントの最後には、坂本家10代目の坂本匡弘さんをはじめ、全国龍馬社中会長、各地方にある龍馬会代表が登壇し、坂本匡弘さんが「世界維新」を宣言。来年の第31回大会の会場、高知市へと大会旗が引き継がれました。

 終了後も熱気さめやらずで、龍馬人気が改めて実感できるイベントでした。明治・大正・昭和が終わり、そして平成も幕を閉じようとしていますが、龍馬の人生や功績は、まもなく到来する次の時代へと語り継がれていくことでしょう。地元の高知県では「志国高知 幕末維新博」も、まだまだ続いています。

 11月の龍馬月間をはじめ、見所満載のイベントが開催中、11月1日からは「高知光のフェスタ~明治維新150年、未来への彩り~」が開催されており、県内各地が色鮮やかな光に彩られます。また11月22日からは、全国的にも知名度の高い「チームラボ」が日本三大夜城の高知城を光のデジタルアート空間に変える特別企画も開催!是非お楽しみください。

※写真はイメージになります
■光のフェスタ開催期間
平成30年11月1日(木)~平成31年1月14日(月・祝)
■お問い合わせ
志国高知幕末維新博推進協議会事務局
TEL:088-823-9754
詳しくはコチラ

 

KEYWORDS:

オススメ記事