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ブドウ糖とビタミンCの化学構造は極めて似ている!

西脇俊二流・がんへのアプローチ③

なぜ西脇俊二氏は「断糖」というアプローチをとったのか。それは、「ガン細胞の主なエネルギー源がブドウ糖だから」と氏は理由を説明する。新刊『ビタミンC点滴と断糖療法でガンが消える!』より、そのがん治療のメカニズムに迫る。

■ビタミンC点滴の効果は、断糖があってこそ

 なぜ、断糖するとビタミンC点滴の効果が高まるのでしょうか? それは、ガン細胞の主なエネルギー源がブドウ糖だからです。いや、どの細胞もブドウ糖をエネルギーとするのは同じですが、ガン細胞は正常細胞の数倍も多くのブドウ糖を取りこむ性質があるのです。ガンはブドウ糖が大好物で、他の細胞の分までいち早く横取りする、いわばジャイアン(漫画『ドラえもん』の登場人物。とても乱暴なガキ大将)のような奴なのですね。

 その性質を利用したのが、ガンの検査方法であるPETです。PETでは、ブドウ糖に似た物質と放射性物質を含むFDGを点滴で体内に入れ、全身に行き渡らせて撮影します。すると、FDGが集中的に存在する位置が画像に現れ、そこにガンがあることがわかるのです。

ブドウ糖とビタミンCの化学構造はそっくり。ブドウ糖を取り込む性質のあるガン細胞がブドウ糖と間違えてビタミンCに飛びつくのではないかと私は考えています。
 
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西脇 俊二

にしわき しゅんじ

医師・ハタイクリニック院長

医師。ハタイクリニック院長。弘前大学医学部卒業。1991年、国立国際医療センター精神科。92年、国立精神・神経センター精神保健研究所研究員。96年、国立秩父学園医務課医長。大石記念病院、皆藤病院勤務を経て、2009年、ハタイクリニック院長就任。10年、European University Viadrina非常勤講師。テレビ出演やドラマ、映画の医療監修でも活躍。『ハードワークでも疲れないカラダを作る糖質制限2.0』(KADOKAWA)など著書多数。



 

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  • 2018.11.27