新たな風を吹かせた『沖縄国際文化祭 2025』象徴するイベントが示す沖縄で開催する意義



沖縄の春をエンターテインメントで彩る新たな祭典『島ぜんぶでお~きな祭 沖縄国際文化祭 2025』(4月5日~4 月6日)が 2 日間の会期を終え、惜しまれながら閉幕しました。2 日間の総来場者数は 4万5800 人(内訳はレッドカーペット:2万2000人、那覇市文化芸術劇場なはーと:3800人、豊崎海浜公園美ら SUN ビーチ:2万人)と大盛況でした。
16年の幕を閉じた『沖縄国際映画祭』を引き継ぎつつ、生まれ変わってリスタートした本文化祭が踏み出した新たな一歩は、沖縄のエンターテインメントに次なる時代の風を吹かせました。
その象徴となったのが、3 つのイベントです。
まず、那覇・国際通りのレッドカーペット。前身の映画祭時代から豪華ゲストが那覇に集う沖縄の春の風物詩として、県内外の人々に親しまれてきました。
その流れを引き継いだ本文化祭には、GACKT さんや DAPUMP の ISSA さん、かりゆし58など招待映画の俳優や監督、音楽フェス出演アーティスト、タレント、著名人、インフルエンサーなどスターを含む豪華ゲストが続々と登場したほか、沖縄古来の伝統芸能である琉球舞踊の花笠、エイサー、空手、旗頭などが演じられ、参加した子どもたちに大きな歓声と拍手が送られました。また、沖縄県知事の⽟城デニーさんも来場。“春の国際通りのレッドカーペット”を途切れさせることなく、今年もつめかけた大勢の観客を楽しませました。
とくに、沖縄のレッドカーペットならではの華やかさが見られた、創作衆 桜輝の創作エイサーや、知念流 知念範紺琉装文化学院、実戦沖縄武道連盟琉成會、久茂地盛鶴旗頭保存会による伝統芸能のパフォーマンスは圧巻でした。レッドカーペットに映えるそれぞれの歌や踊り、演舞に、沿道の観客からは合いの手の掛け声や歓声、拍手が飛び交い、会場は活気と熱気に包まれ、イベントを一段と盛り上げました。

次が、本文化祭のメインイベントのひとつであり、新たな企画となった縦型ショートドラマアワード「WorldShort Drama Awards 2025」。いままさに市場が拡大しつつある次世代のエンターテインメントを取り込む本アワードは、沖縄にそのクリエイティブが集まることで、新たなビジネスとして根付き、そこから人材が育っていくことが期待されます。
第1回となった本アワードには、世界5ヵ国から714本の応募作品が集まり、7つの部門の受賞作品が発表されました。アワードの成長とともに、沖縄が縦型ショートドラマの次世代クリエイターが集まる街になっていくかもしれません。

そしてもうひとつが、さまざまな社会課題をビジネスで解決することを目的にするソーシャルビジネス
のシンポジウム「ソーシャルビジネス・フォーラム」です。4年ほど前から、前身の映画祭にてソーシャルビジネスのワークショップおよびコンテストが行われ、さまざまな社会課題が山積する県である沖縄でソーシャルビジネスへの取り組みが行われてきましたが、本文化祭のスタートとともにそれが次のフェーズに入ります。
引き続きソーシャルビジネスに取り組みながら、これまでとは異なるスタンスでさらに一歩踏み込んで
いきます。その第 1 回となる今年は、岡田昌治さん(ユヌス・ジャパン代表理事/元九州大学教授)、阿座上陽平さん(ゼブラアンドカンパニー 代表取締役)、⽮藤有希さん(ソニー知的財産サービス株式会社シニアイノベーションマネジャー)の専門家 3 名を迎え、講演とパネルディスカッションで議論を深めました。

世界へ沖縄発のエンターテインメントを届けていくのと同時に、この 3 つの⽮が本文化祭の柱となり、
沖縄で開催する意義を示しました。
そのほかにもエンターテインメントの祭典らしい華やかなイベントが盛りだくさんでした。
映画上映では、俳優や監督などが登壇するトークショーが観客を盛り上げました。
1日目(4月5日)は、開場前から50名ほどが行列を作った映画「BLUE FIGHT」の舞台挨拶には、GACKT さん、吉澤要人さん、溝口勇児エグゼクティブプロデューサーが登壇。格闘技イベント・ブレイキングダウンを舞台にした不良バトルとなる本作について、GACKT さんは「殴られるシーンで、実際に拳が顔に当たり、ふつうに痛かった(笑)」と舞台裏を話し、会場を盛り上げます。筋肉をつけるために体重を7キロ以上増やしてから体を絞った役作りも明かし、「この映画を通じて、前に進むことの大切さを感じてもらえたらうれしいです」と話しました。

映画「ら・かんぱねら」の舞台挨拶には、主演の伊原剛志さんが登壇。フランツ・リストの名曲「ラ・
カンパネラ」を弾くことに挑戦する佐賀・有明海の海苔漁師の主人公を演じた伊原さんは「一切ピアノに触れていなかった段階から、撮影までの半年間、1日6時間の猛練習を毎日重ね、本番は譜面を読まずに暗記で最後まで演奏しました」と話しました。
会場がほぼ女性に埋め尽くされた映画「熊本の彼氏」の舞台挨拶には、TikTok 人気アカウント「熊本の彼氏」こと杉本琢弥さん、熊谷祐紀さん、諸星翔希さん、小山銀次郎さんが登壇。熊本地震からの復興に力を注ぐ熊本を舞台にする、杉本さんの楽曲をモチーフとしたオリジナルストーリーとなる本作について、撮影の様子から、音楽やダンス、役作りまで幅広いトークで観客の興味を惹きつけました。

プレトーク付きで特別上映された「SHOGUN 将軍」(第1話と第2話)は、会場前に入場待ちの行列
ができる人気ぶり。米ゴールデングローブ賞最多 4 部門受賞の話題作への期待の高さをうかがわせまし
た。また、本文化祭のための特別編がプレトーク付き上映された映画「オーイ!とんぼ」には若い世代の観客がつめかけ、それぞれの会場で笑いを交えた映画解説を熱心に聞き入る観客の姿が目立ちました。
2日目(4月6日)は、映画「レディ・ノワール」の舞台挨拶に室賀厚さん、⻘山倫子さん、寺中寿之
さん、鶴西大空さんが登壇。カンボジアを訪れた姉妹が誘拐事件に巻き込まれる本作について、⻘山さんは「どんなに大変な状況に陥ったとしても、決して諦めないという気持ちを持ってもらいたい」とメッセージを送りました。

映画「満点の星」の舞台挨拶には、制作、主演、監督を務めた寿大聡さん、共同監督の葦澤恒さん、エ
グゼクティブプロデューサーのジェームス文護さんが登壇。過去と現代をつなぐことで戦争の恐ろしさとその影響を次世代に伝えるドキュメンタリーとなる本作について「平和とは具体的に何なのかということを、イメージとして論理的に意識できるようにすることが重要です」(ジェームス文護さん)と話しました。

一方、地域課題の解決や地域活性化などエンターテインメントと社会をリンクさせる多彩なイベントも
本文化祭の特徴です。
沖縄県41市町村の魅力を60秒の縦型動画を通じて国内外へ発信し、各市町村へ誘客することを目的とした「沖縄41市町村 PR ショート動画コンテスト」では、最優秀賞を南城市、優秀賞をうるま市と南風原町、沖縄ファミリーマート賞を南大東村が受賞しました。
審査員を務めた本文化祭実行委員会・副実行委員長の安里繁信さんは「自分たちが住んでいる場所を自慢することが観光につながります。自ら感じた最高の自慢を世界に向けて発信する時代です。素晴らしい作品がたくさん集まり、とても意義深いコンテストでした」と締めくくりました。

沖縄のエンターテインメントをテーマにしたトークショー「ゴリさんと大崎実行委員長の沖縄や映画やらアレコレ」には、本文化祭のイベント MC を務めるガレッジセールのゴリさんと本文化祭実行委員会委員長の大崎洋さんが登壇しました。MC をゴリさんの相方・川田さんが務め、もともと俳優志望だったゴリさんが芸人を目指したきっかけや、大崎さんの吉本興業入社時のエピソードなど、なかなか聞く機会のない貴重なトークが繰り広げられたあと、沖縄のエンターテインメントの未来と沖縄国際文化祭のこれからについての展望が語られました。
特別プログラムとなった柴山哲治さんによる「オークショニアスクール」では、オークションの基礎知識の座学とともに、地域に埋もれたお宝や地域アーティスト作品など、発掘した「モノ」のほか、それぞれの地域ならではの「コト」を販売する仕組みとしてのオークション事例を学び、観客も参加して実際にオークショニアとしての経験を積む機会が設けられました。

観客が参加するカラオケイベント「とびカラ Powered by 第一興商」には、子どもから大人まで多くの
方のエントリーがあったなか、17名がステージに上がりました。歌自慢の参加者のみなさまによるハイレベルな熱い歌の戦いが繰り広げられ、手拍子や声援で会場全体が盛り上がりました。

そして、本文化祭では音楽フェス「GIRLS GROOVE INNOVATION」を豊崎海浜公園 美ら SUN ビーチで開催しました。音楽シーンを代表するトップアーティストから、沖縄にゆかりのあるアーティストなど、多彩なジャンルのアーティストが一堂に会して、“女性を元気に!!”をスローガンに、社会でがんばるすべての女性を沖縄から応援する、本文化祭ならではの音楽フェスになりました。
2日間の本文化祭を締めくくるオールエンディングは、「GIRLS GROOVE INNOVATION」のステージで行われ、DA PUMP、かりゆし58をはじめ、2日目の出演アーティストが大集結しました。本文化祭のために、かりゆし58のボーカル&ベース・前川真悟さんが書き下ろしたテーマソング「未来図」を会場中が一体になって熱唱。ステージ横のスクリーンに本文化祭2日間を振り返る画像が流されながら、明るい明日に向かって歩き出すようなポジティブなメロディが、会場を温かく包み込みました。
最後は、ドローンショーが夜空を美しく彩り、それに重ねるように盛大に花⽕が打ち上がりました。ステージと客席から大歓声が上がるなか、「来年もみんなで会おう!」という声が聞こえ、満面の笑みを浮かべるアーティストと観客の姿が印象的でした。

沖縄の春をエンターテインメントで彩った2日間は、会場中の誰もが多幸感を抱きながら幕を閉じました。それは同時に、次回へ向けたスタートにもなったようです。早くも来年の開催への期待が高まっていることを感じました。第1回を大盛況に終えた本文化祭。それは沖縄の新たなエンターテインメント史のはじまりになりました。
会期中のイベントで、実行委員長の大崎洋さんは「(前身の沖縄国際映画祭を含めて)沖縄でイベント
をはじめて17年目。今年から沖縄国際文化祭として新たにスタートしました。来年以降もこのお祭りを開催していこうと思います」、副実行委員長の安里繁信さんも「来年も4月に開催します。より進化した沖縄国際文化祭にまたご来場いただけることを楽しみにしています」と次回の開催を宣言。観客のみなさまからは、歓声とともに熱い期待の眼差しが送られました。この先も進化を続ける沖縄国際文化祭の来年の開催にご期待ください。
■実行委員会
一般社団法人沖縄エンタテインメント振興協会 / 一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロ
ー /一般社団法人 沖縄県レンタカー協会 / 沖縄県飲食業生活衛生同業組合 / 沖縄県商工会連合会
/ 沖縄県商工会議所連合会 / 株式会社沖縄タイムス社 / 株式会社琉球新報社 / 琉球放送株式会社
/ 琉球朝日放送株式会社 / 沖縄テレビ放送株式会社 / 株式会社エフエム沖縄 / 株式会社ラジオ沖
縄 / 一般社団法人那覇市観光協会 / 公益社団法人 沖縄県工業連合会 / 一般社団法人 沖縄県経営
者協会 / 沖縄県中小企業団体中央会 / 一般社団法人 日本旅行業協会 沖縄支部 / 沖縄県ホテル旅
館生活衛生同業組合 / 株式会社 サンミュージックプロダクション / 株式会社小学館ミュージック
&デジタルエンタテイメント / 株式会社 STREETLABO / エクレレ株式会社
■アンバサダー/後援
沖縄県 / 那覇市 / 豊見城市 / 沖縄市 /宜野湾市 / 南城市 /石垣市 / 浦添市 / 名護市 / ⽷満市 / う
るま市 / 宮古島市 /本部町 / 嘉手納町 /西原町 / 与那原町 / 南風原町 / 久米島町 / 金武町 / 北谷
町 / 八重瀬町 / 渡嘉敷村 / 座間味村 / 粟国村 / 渡名喜村 / 北大東村 / 伊平屋村 / 伊是名村 / 国頭
村 / 多良間村 / 今帰仁村 / 東村 / 伊江村 / 大宜味村 / 恩納村 / 宜野座村 / 読谷村 / 北中城村 / 中
城村
■応援団・協力会
うらそえ応援団/ぎのわん応援団/なは応援団/コザ応援団/ちゃたん応援団/いとまん応援団
/なきじん応援団/なご応援団/みやこ応援団/ざまみ応援団/やえやま応援団/なんじょう応
援団/きたなかぐすく応援団/とみぐすく応援団/うるま応援団/くにがみ応援団/はえばる応
援団/かでな応援団/きん応援団/あぐに応援団/おおぎみ応援団/もとぶ応援団/ひがし応援
団/にしはら応援団/よなばる応援団/とかしき応援団/ぎのざ応援団/なかぐすく応援団/い
ぜな応援団/いへや応援団/たらま応援団/おんな応援団/よみたん応援団/いえじま応援団/
きただいとうじま応援団/みなみだいとうじま応援団/くめじま応援団/となき応援団/つるみ
応援団/おおさか応援団/あまみ応援団/ダンス応援団/パフォーマー応援団/沖縄国際文化祭
協力会(43 団体)
【イベント概要】
イベント名:島ぜんぶでお~きな祭 沖縄国際文化祭
開催日:2025年 4月5日(土)、6日(日)
開催場所:国際通り/那覇文化芸術劇場なはーと/てんぶす広場/美ら SUN ビーチ
主催:沖縄国際文化祭実行委員会
事務局:一般社団法人沖縄エンタテインメント振興協会
HP:https://oicf.jp/
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