もうすぐ猟期! 罠師の山の歩き方、装備品、罠をかけるポイント、服装
【第11回】都内の美人営業マンが会社を辞めて茨城の奥地で狩女子になった件
【もうすぐ猟期! 装備品、アイテムのチェック!】
皆さんこんにちは! 茨城県でヨガのインストラクターの傍ら、新米猟師をしているNozomiです! さて、前回は、私が害獣などから守っている畑について書かせて頂きましたね。今回は、私が実際に狩猟で使っている装備品について綴らせて頂こうと思います。狩猟の装備品は猟師さんによって本当に千差万別! ほかの猟師さんがどんなアイテムを使っているのか、私も興味津々です! 私の拙い文章を通して少しでも“狩猟”に興味のある方、すでに“狩猟”に携わっている方、そして何より“いのち”と向き合っている方のお役に立てれば幸いです。
【罠師の服装・装備品・お役立ちアイテム】
さて皆さん! 例えば皆さんが登山をするとき、登山用の服装や荷造りをしますよね。山をなめた格好で登山をすると痛い目に合う、そういった話をよく耳にします。同じように、罠をかけるために山に入る時も、服装や装備品をしっかりと気を付けなければいけません。服装や装備品は罠師さんによって人それぞれ、本当にいろんなスタイルがありますが、今回は猟期2年目に入ろうとしている私の、新米罠師の服装や装備品についてお伝えしていきます。
《服装》
◆猟友会のオレンジベスト、帽子
狩猟目的で山に入る時は目立つ色の上着やベスト、帽子などの着用義務があります!猟銃の世界は怖い一面もあります。猟銃で撃たれてしまう等の誤射事故もチラホラ……。もちろん亡くなる方も居ます。少しでもその確率を減らすためにオレンジや赤などの派手なものを必ず着用しましょう。ちなみに派手な色の上着と帽子を身につけていなかった場合……万が一銃で撃たれてしまった場合でも自己責任という事で、保険が満額下りないそうですよ(; ・`д・´)
猟友会に入ればベストと帽子がもらえます。このベストと帽子でなければいけないのかと言えば、必ずしもそうではないらしく、自分の用意したものでも派手なものを着用すればOKとのことでした(2019年・茨城県の場合)! お住まいの県やご自身が入っているハンター保険によって変わってくることだと思うので、しっかりと万が一の時の保険要項を確認しておくのがお勧めです。
◆スパイク付き足袋
これは本当に買ってよかったアイテムです!!! 雨が降った後の山はとてもぬかるみやすく、滑りやすくて危険です。普通の長靴だと、ずぼっとハマってしまったら踏ん張りがきかずに、足だけすっぽぬけてしまうなんて事もあります。斜面でもスパイクが効いてぐんぐん登れます。防水性は長靴ほどは優れていませんので、私は防水スプレーをかけて使っています。足袋タイプの厚手の靴下のご用意も忘れずに!
◆ナイフ各種
ナイフも解体用や、止め差し用など、用途別に数本持っていますが、見回り中は止め差し用一本持って見回りに挑んでいました。ハサミ代わりにマルチに使えますし、万が一見回り中に獣の襲撃に遭っても戦えるようにです。“彼ら”の領分である山の中に入るので、いつ、何が起こるかわかりません。用心に越したことはないですね。ナイフの値段は安くて数千円から高いと数十万円までピンからキリまでありますが……新米さんはとりあえず一番安いものでいいと思います。私も1年目は周りから何を言われようとも安いもので我慢して、どんな具合か探っていました。今年は2年目に入るので、去年不便だったところを改善してくれるナイフを探しています。ナイフについてはたくさんの人が新米さんに快くアドバイスしてくれると思います。しかし、手の大きさや形、握力、得意な事、不得意な事は人それぞれ違うと思うので、貴方だけに合うものを時間をかけて見つけられたら素敵ですね。ちなみに狩猟歴40年超えの私の師匠ですが、自分のナイフは毎日こだわりを持って研ぐそうですよ(*‘∀‘)
◆スコップ(組み立て式)
罠をかける為に穴を掘るので、罠師の必需品ですね! このスコップも安価でしたが、本当に購入して良かったです! 私が購入したタイプは側面にのこぎりのようにギザギザが付いています。山の中の地面には木の根が張り巡らされているので、根を切るのにとても役に立ちました! ちなみに根っこの張り巡らされた場所に罠をかける為の小さな穴を1個掘るだけでも早くて15分、土が硬かったり、根がすごいと30分くらいかかりましたよ……(疲)。よくサスペンステレビで人を埋めるための穴を簡単に掘っていますが、ちゃんとした道具がないと1日がかりだろうなぁ、と思います。