もうすぐ猟期! 罠師の山の歩き方、装備品、罠をかけるポイント、服装 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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もうすぐ猟期! 罠師の山の歩き方、装備品、罠をかけるポイント、服装

【第11回】都内の美人営業マンが会社を辞めて茨城の奥地で狩女子になった件

◆ビニール袋やビニールシート
 罠をかける為に掘り出した土は原則、罠をかけた場所から遠いところに捨てに行きます。猪はとても鼻が良く警戒心が強いので、下の層の土が上に出ているだけでその道は通らないそうです。また人のにおいにも敏感で、罠をかける為に例えば膝をついてしまったりしても良くないそうなので、私が罠をかける時はビニールシートを傍に敷いて、そこに膝をつきながら丁寧に掘り出した土をビニール袋に詰めて、遠くに捨てに行きました。新品の罠の鉄や接着剤のにおいを遠くからかぎ取り警戒する猪もいるそうで、基本的に罠を作ったら1~2週間土に埋めるように師匠から教えてもらいました。ちなみにこの辺の考え方は罠師さんによってそれぞれで、箱罠なんかだとあえて人のにおいを紛れさせたほうが良いと考える人は何回もぐるぐる罠の周りをまわってわざと人の匂いを残していくそうですよ。

 また、万が一山に迷ってしまったときはビニール袋やビニールシートなどで簡易的なカッパや雨風をしのげる屋根を作り、体力をなるべく温存し、むやみに動かないのが得策です!

 

◆おやつ(飴やチョコレートなど)
 季節の変わり目の山はとても難しいです。春にかけての山は特に急に生い茂り、昨日とはまるで違った姿になります。去年、いつもなら10分程度でポイントにつくはずの道のりのはずが2時間近く迷ってしまったことがあります。山道をさまようとものすごく体力を消耗します。日が暮れる前に帰れたので大事には至りませんでしたが、もし日が暮れてしまっていたら……。万が一の時に備えてちょこっとしたおやつを持ち歩くと安心ですね!

 

【終わりに】

 今回は、罠師の山の歩き方、装備品、必需品アイテム、服装などについて私の経験を踏まえて掘り下げてお伝えさせて頂きました!備えあれば憂いなし……とはいっても私のご紹介したものがすべてではなく、皆さんのお住まいの地域やそれぞれの特性に合わせて、自分だけの素敵な装備品やアイテムを手に入れて頂ければ幸いです!次回はイノシシの栄養や食べ方など、ジビエ食についてお伝えさせて頂きたいと思います。

 

 この連載を通して私の、私たちの想いが、少しでも誰かに繋がり、そして何かのお役に立てれば幸いです。

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Nozomi

ノゾミ

茨城県の新米猟師。本業はヨガのインストラクター。東京に10年以上住んだ後、一念発起して茨城へ移住。ヨガレッスンの傍ら、おばあちゃんの畑のお手伝いをしている。畑に出る猪を駆除するために“狩猟免許”を取り仲間と共に害獣駆除を開始。近年の猟師・農家の高齢化・減少の現実受けて少しでも若い人に、そしてたくさんの人に“農業”について、“狩猟”について、そして“いのち”について興味を持って持ってもらいたいという想いから2019年1月よりYouTubeにて“Nozomi's狩チャンネル”を配信。2020年にはワーキングウエア(作業服)・防寒着・安全靴・長靴、レインスーツの専門店チェーン<ワークマン>公式アンバサダーにも就任。



♦Nozomi's狩チャンネル

https://www.youtube.com/c/nozomikarichan



♦ランドネたのしみ隊第一期生


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