本音で「いいね!」と思ったら押せばいい、
ストーリーズも見たかったら見ればいい
【女子楽也 Vol.3】 なぜ周囲と同調してしまうのかを振り返る
■自分の世界は職場だけではない、果てしない向こうへ続く
職場で何かと面倒臭い問題がぼっ発していると、SNSのメッセージで読者さんたちから聞いたことを書いてみようと思う。それは昔から聞く、同僚たちと会話を合わせたり、ランチへ一緒に出かけたりする“同調圧力”のことだ。最近ではここに、新たなメニューが加わったと聞く。
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昨年放送された黒木華さん主演『凪のお暇』(TBS系)を覚えているだろうか? 子ども時代に受けた母親の呪縛から解放されず、いい子の自分を日常生活で演じている凪。でもそんな自分に耐えきれず、仕事も自宅もすべてを捨てて新しい自分になろうと一歩を進み出す話だ。この作品の中で気になったのは、インスタをチェックするシーン。同僚がアップした写真に対して、おそらく凪はなんの興味もないはずなのに、義務のごとく『いいね!』ボタンを押していた。
最近では閲覧した人物をチェックできる、インスタのストーリーズも同僚やママ友同士では必修になっているそう。見たくもない写真をグループ内の誰かがアップしていたら、とりあえずハートマークを送って反応する。それだけではなく、学生間では『ゼンリー』というアプリが流行中。グループの中に入ると、その人間が地図上で今どこにいて何をしているのか、ひと目でわかるという昭和生まれには驚愕のコミュニケーションアプリだそう。果たしてこれを交流と呼ぶのだろうか?
職場だけではなくて、スマホを持ち歩いている以上、私用時間も全て束縛されるなんておかしい。この文章を読んで思い当たる節があったら、今日からさっそく、本気で『いいね!』と思ったものにだけ、反応すればいい。著書『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』の『SNSは私の意思表示』(P90)にも書かせてもらったけど、自分のタイムラインに流れてくるものが気に触るなら、ミュートかブロック。これは立派な意思表示だ。
「そんな身勝手なことをしたら、明日から周囲に嫌われます!」
という声が聞こえてくるけれど、あなたの世界は職場だけなのだろうか?
職場はやりたい仕事をするために通っているスペースなのであって、支配される理由はない。同調することも仕事のうち、という意見もあるけれどそれは、自分が同調している自覚がある場合に適用されること。
女性は思っている以上にデリケート。何かが壊れる前に避難することを2020年は気にしたい。
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