プロを経験した選手たちが口酸っぱく指導することとは。
お笑い芸人・杉浦双亮の挑戦記〈24〉
8月20日の先発に向けて再確認したこと。プロのレベルで学んだこととは
■来週に迫った先発登板
8月20日に決まった僕の先発の日まで一週間となった。
課題はまだまだ山積みだ。
先週の7日には後期日程で初めて公式戦のマウンドに上がった。香川オリーブガイナーズ戦、4対7と3点ビハインドの8回裏。なんとか0点に抑えて味方の反撃ムードを作りたかったのだけれど、また先頭バッターをデッドボールで出してしまった。
何度も書いているとおり、「先頭バッターを出してはいけない」というのは再三監督、コーチに言われていることだ。十分わかっているのだけれど、それを逆に意識しすぎているのか、技術が足りないのか、なかなかうまくいかない。
結局、2安打を打たれ1回1失点。点差を広げる形で最終回につなげることになってしまった。
本格的に合流してから6カ月以上が経つのに、指導されていることが守れないことはとても悔しい。そして、常々に声を掛けてくれる指導陣のみなさんに申し訳ない思いがある。
監督やコーチは、みんなNPB経験者だ。日本の一番レベルの高い野球を知っている人たちに教えてもらうことは、役立つことも多い。
皆さんは、そうした人たちが口酸っぱく言うことがなんであるか、想像できるであろうか。
1球が勝負を分ける世界の細かい戦術。
それとも、大事な試合前の心構え……。
いや、実はそれよりよく言われることが「ゴロは腰を低くして取れ」「逆方向を意識して打て」「先頭バッターを出すな」……そんな、野球の基本中の基本なのだ。試合があるたびにこうした基本を確認させられる。
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