日本の無人輸送船「こうのとり」が大活躍!世界でISSへの物資補給機、失敗ゼロは日本だけ
世界が絶賛する日本の無人輸送船「こうのとり」
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2016年12月には「こうのとり」6号機の打ちあげ予定
現在、国際宇宙ステーション(ISS)への物資輸送は、日本、アメリカ、ロシアの3カ国が担っています。
そのうち「こうのとり(HTV)」は、ISSに補給物資を運ぶ日本の無人宇宙輸送船で、約6トンという世界最大の補給能力をもっています。
6人の宇宙飛行士が滞在するISSに、物資輸送にかかわる大きな危機が訪れたのは、2014~2015年のことでした。
2014年10月、アメリカの民間の輸送船「シグナス」を載せたアンタレスロケットが打ち上げ直後に爆発。
2015年4月には、ロシアの宇宙輸送船「プログレス」が、打ち上げ後、制御不能に陥って大気圏に落下。
さらに、同年6月には、アメリカの民間の輸送船「ドラゴン」を載せたファルコン9ロケットが、打ち上げ2分後に爆発してしまったのです。
そのため、ISSの水再生システムの交換用フィルターが底をついたのをはじめとして、さまざまな生活用品などの消耗品も不足するようになりました。
2015年8月19日、種子島宇宙センターからH ─ⅡBロケットによって打ち上げられた「こうのとり」5号機は、予定通りISSに到着。
そしてISSに搭乗していた油井亀美也宇宙飛行士が、ロボットアームで「こうのとり」をつかんで補給物資を受け取るという「オールジャパン」の成功を果たしたのでした。
これまで「こうのとり」は初号機から5号機まで一度の失敗もなく、定時到着を続けています。
2016年12月には「こうのとり」6号機の打ち上げも行われ、ますます宇宙開発における日本の重要性が世界から注目されています。