19年ぶりの最下位にも、山本昌が見たドラゴンズへの光明
古巣・ドラゴンズの停滞。OB山本昌はなにを感じたのか。
■大野に伝えた「10勝10敗ではダメだ」の言葉
今季最下位、4年連続Bクラスと低迷する中日ではありますが光明はあります。それは、投手陣です。
キーマンはやはりエースの大野雄大投手でしょう。今季は7勝と悔しいシーズンを過ごしたでしょうが、2015年まで3年連続で2けた勝利をマークしています。ですが、いずれも勝率は5割そこそこ。私は彼に会うたびに、期待を込めて「いつまで経っても10勝10敗じゃだめだぞ。投手陣はお前が引っ張っていくんだぞ」と伝えています。
そして、高卒ルーキーながら先発として2勝した昨年のドラフト1位の小笠原慎之介投手も、来季へ向けて実りあるシーズンだったはずです。かつてのエース、吉見一起投手が3番手、4番手としてローテーションに固定されるくらい、若手の選手たちには頑張ってもらいたい。
中継ぎ陣は、今季、開幕から31試合連続無失点記録を樹立し、守護神に定着した田島慎二投手をはじめ、又吉克樹投手、祖父江大輔投手、岡田俊哉投手と、若手が着々と育ってきていますから、盤石の投手陣を形成できる可能性は大いにあります。
来季から、森繁和さんが監督になります。強い中日をコーチとして支えてきた方なので、私自身、チームの再建を大いに期待しています。
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