トライアウト受験から一年。独立リーグは厳しかった。
お笑い芸人・杉浦双亮の挑戦記〈32〉
シーズン終了から一カ月、トライアウト受験から一年……
■トライアウトから1年
四国アイランドリーグの2016年シーズンが終わって早くも一カ月近くが経とうとしている。いや、僕にとっては四国アイランドリーグに挑戦するために、四国の地を踏んでから一年、といったほうが気持ちが入る。
長いようで短いシーズンだった。
楽しいこともいっぱいあったいっぽうで、つらいこともいっぱいあった。
でもこれだけは言える。やってよかった。挑戦してよかった。
僕はシーズン終了後から東京で仕事をしたり、愛媛に戻って練習の手伝いをしたり……。その間には、愛媛県の観光大使(愛媛はむかし、伊予の国といったから伊予観光大使といいます!)に任命してもらったり、コンビで久しぶりに仕事をしたりと、なんだか新鮮な毎日を送らせてもらった。
とはいえ、10月28日の優勝祝賀会でチームメイトのみんなと会ったときは複雑な気持ちがあったことも確かだ。
この時点で、来シーズンチームにいない選手が分かっていたからだ。
もう発表があったけれど、公私ともにお世話になった元オリックスの柴田やキャプテンの鶴田、そして伴ちゃんをはじめ、多くの独立リーグを代表する選手たちが愛媛マンダリンパイレーツから去ることになった。そして弓岡監督も、NPBに戻ることになり、チームは本当に刷新される。
野球を辞める決意をした人がいれば、違う環境でプレーを望む人もいるし、球団から契約を延長されなかった人もいる。
前回も書いたように、同じメンバーで野球をすることはできない。これが独立リーグの現実なのだ。
僕自身、来シーズンどうすべきか決めかねている。早く答えを出さなきゃいけない。
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