トライアウト受験から一年。独立リーグは厳しかった。
お笑い芸人・杉浦双亮の挑戦記〈32〉
シーズン終了から一カ月、トライアウト受験から一年……
■二刀流の芸事のほう
ちょっと湿っぽい話になってしまった。
伊予観光大使に任命されたので、愛媛のいいところをと思ったのだけれどそれは次回にして、今回は久々にコンビで仕事をしたことを……。これまで二刀流と言っていたけれど、ほとんど野球の一刀流にみたいになっていたので書いてみたい。
振り返ってみてもこの一年は本当にやまうっちゃんに迷惑を掛けた。19年間隣にいたのに、急にひとりにしてしまったのだから。それも僕の一方的な夢のせいで。
それでもやまうっちゃんは機会があるごとに愛媛に足を運んでくれた。お金もないのに……。本当に感謝している。
僕としてはこの夢の挑戦が、その先にある芸事、お笑いにも新しい変化をもたらすのではないか、という期待があった。コラムのはじめにも書いたけれど、長い間やってきて40歳を迎え、漠然と「何か変えなければいけない」という思いに駆られていたとき、四国アイランドリーグに出会った。これは夢もそうだし、現状を打破するためのチャンスでもある、と思った。
だから、言い方は変だけど、僕も挑戦するんだから、やまうっちゃんも何か挑戦してほしい、このお互いが「隣にいない」時間を起爆剤にしよう、そういう思いもあった。
果たして、その時間が過ぎて一緒に仕事をして……。いま、感じているのはブランクが空いたな、ということだ(笑)。やっぱりネタ合わせや舞台が定期的にあったときのようにはすんなりいかない。
でも、やまうっちゃんは、コンビに対する決意の言葉をくれた。どんな内容かは二人の秘密だけど……って、やっぱり湿っぽくなっちゃった!
これからのことはまた、改めて報告します! では!
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