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「2度目のドーム公演で作り方を理解できた」Perfumeの振付師・MIKIKOが情熱をかけた3作品を振り返る

MIKIKOさん2月毎日更新 Q25.これまでにMIKIKOさんが演出・振付を手掛けた作品のなかから、お気に入りベスト3を挙げるとすれば?

元々広島のアクターズスクールで生徒に振付を教えていたMIKIKOさん。2005年に発表した初めての演出作品の舞台『DRESS CODE』、PerfumeやBABYMETALの振付やコンサート、テレビCM、ダンスカンパニー「ELEVENPLAY」での作品、2016年のリオ五輪閉会式や「逃げ恥」の恋ダンス……数百にものぼるというすべての作品の中から、3作品を選んでいただきました。

作っている過程がとくに印象に残る3つの作品

撮影/杉田裕一 [POLYVALENT]

 広島時代から考えると、今まで何作品作ってきたんでしょうね。データを取っておけばよかった(笑)。3つ挙げるとしたら、ひとつ目は広島で脚本から演出まですべてを手がけた『DRESS CODE』(2005年)。ふたつ目は、もう1度そういうことをライフワークとしてやりたいと思って立ち上げた「ELEVENPLAY」というカンパニーで作った『MOSAIC』(2014年)。3つ目は、Perfumeのドーム公演『LEVEL3』(2013年)ですね。お気に入りというか、思い入れの深いものです。
 ひとつ目の『DRESS CODE』は、自分がダンサーから振付・演出へと役割を変えた、転機となった作品です。作る側のおもしろさを一気に知りました。ここから演出振付家の人生が始まったんですよね。そういう意味でも一番印象に残っているし、このときに注いだ情熱は、今の自分がやっていることと比べる材料でもあります。あのときと比べて、自分は限界までやれているのか、ということを。
 『MOSAIC』は、立ち上げたダンスカンパニー「ELEVENPLAY」がかたちになった公演です。私が演出振付をするとき、踊ってほしい相手には、すごく時間をかけて訓練して伝えていかないと、なかなか納得がいくまでできなかったりするんです。それで、広島時代に教えていたダンサーを中心に、一からメンバーを集めて、時間をともにして、育てて……という、やりたかったことをやっとやり始められたのが『MOSAIC』でした。そういう意味で、すごく印象に残っています。
 『LEVEL3』は、Perfumeの2度目の東京ドーム公演です。2010年の最初のドーム公演の時にも、もちろんいろいろな意味での感動はありましたが、そのときに「もっとできる」と知ったんですね。ですのでこの2度目のときには、テクノロジーや映像の使い方も含めて、ドーム公演の作り方を理解できた実感がありました。3人の表現も、すごくスキルアップしていたのも感慨深かったです。
 この3作品が、とくに達成感のあった作品ですね。作る過程が印象に残っている、という意味もあるかもしれません。

明日の第二十六回の質問は、「Q26.先端テクノロジーを常に演出に取り入れているのはなぜですか?」です。

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MIKIKO

演出振付家。

Perfume, BABYMETALの振付・ライブ演出をはじめ、様々なMV・CM・舞台などの振付を行う。

メディアアートのシーンでも国内外で評価が高く、新しいテクノロジーをエンターテインメントに昇華させる技術を持つ演出家として、

ジャンルを超えた様々なクリエーターとのコラボレーションを行っている。

また、ダンスカンパニー「ELEVENPLAY」を主宰。

4月15日・16日開催の、東京ドームに誕生するGallery AaMoのこけら落としイベント

『Rhizomatiks Research × ELEVENPLAY Dance Installation at Gallery AaMo』で待望の新作が発表される。

公式サイトはこちら


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