教育勅語を「けしからん!」と言う人は、一度でもちゃんと読んだことがあるのだろうか?
千葉麗子『とてもわかりやすい教育勅語』②
日本のために何が出来るのか模索した結果、現在辿りついた“愛国”とは何なのか?
子供のために、将来のために日本に今必要な事を訴える!『ママは愛国』集中連載シリーズ“教育勅語”!
教育勅語、原文、現代語訳!!
二〇〇六年十二月、第一次安倍内閣の時に教育基本法が改正されました。
教育の目標に「愛国心」や「公共の精神」という規範意識を盛り込んだことで、教育勅語に注目が集まりました。
当時の記事をネットで検索してみると「愛国心や規範意識は国が強制するものではない」とか「戦前のそういう洗脳で特攻が行われたのだ」という、怖いことだと言っている意見が目につきます。挙句の果てには、安倍さんをヒトラーのようにコラージュした画像も出てきました。
では、その教育勅語を見てみましょう。
朕惟(ちんおも)フニ我(わ)カ皇祖皇宗(こうそこうそう)國ヲ肇(はじ)ムルコト宏遠(こうえん)ニ德ヲ樹(た)ツルコト深厚(しんこう)ナリ
我カ臣民克(みんよ)ク忠ニ克ク孝ニ億兆(おくちょう)心ヲ一(いつ)ニシテ世々厥(よよそ)ノ美(び)ヲ濟(な)セルハ此(こ)レ我カ國體(こくたい)ノ精華ニシテ教育ノ淵源亦實(えんげんまたじつ)ニ此(ここ)ニ存ス
爾(なんじ)臣民父母(ふぼ)ニ孝ニ兄弟(けいてい)ニ友(ゆう)ニ夫婦相和(あいわ)シ朋友相信(ほうゆうあいしん)シ恭儉己(きょうけんおの)レヲ持(じ)シ博愛衆ニ及ホシ學ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓發(けいはつ)シ德器(とっき)ヲ成就(じょうじゅ)シ進テ公益ヲ廣(ひろ)メ世務(せいむ)ヲ開キ常ニ國憲(こくけん)ヲ重シ國法ニ遵(したが)ヒ一旦緩急(いったんかんきゅう)アレハ義勇公(ぎゆうこう)ニ奉(ほう)シ以テ天壤無窮(てんじょうむきゅう)ノ皇運(こううん)ヲ扶翼(ふよく)スヘシ
是(か)くノ如キハ獨(ひとリ)朕カ忠良(ちゅうりょう)ノ臣民タルノミナラス又以テ爾祖先ノ遺風(いふう)ヲ顯彰(けんしょう)スルニ足(た)ラン
斯(そ)ノ道ハ實ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓(いくん)ニシテ子孫臣民ノ倶(とも)ニ遵守(じゅんしゅ)スヘキ所
之(これ)ヲ古今(ここん)ニ通シテ謬(あやま)ラス之ヲ中外(ちゅうがい)ニ施(ほどこ)シテ悖(もと)ラス朕爾臣民ト倶ニ拳々服膺(けんけんふくよう)シテ咸(みな)其(その)德ヲ一(いつ)ニセンコトヲ庶(こい)幾(ねが)フ
明治二十三年十月三十日
御名御璽(ぎょめいぎょじ)
ちょっとこれだと大変ですよね。実は、私もいつもは現代語訳のほうを読んでいます。
現代語訳で、内容を確かめてみましょう。
私は、私達の祖先が、遠大な理想のもとに、道義国家の実現をめざして、日本の国をおはじめになったものと信じます。
そして、国民は忠孝両全の道を全うして、全国民が心を合わせて努力した結果、今日に至るまで、見事な成果をあげて参りましたことは、もとより日本のすぐれた国柄の賜物といわねばなりませんが、私は教育の根本もまた、道義立国の達成にあると信じます。
国民の皆さんは、子は親に孝養を尽くし、兄弟・姉妹は互いに力を合わせて助け合い、夫婦は仲睦まじく解け合い、友人は胸きょう襟きんを開いて信じ合い、そして自分の言動を慎み、全ての人々に愛の手を差し伸べ、学問を怠らず、職業に専念し、知識を養い、人格を磨き、さらに進んで、社会公共のために貢献し、また、法律や、秩序を守ることは勿論のこと、非常事態の発生の場合は、真心を捧げて、国の平和と安全に奉仕しなければなりません。
そして、これらのことは、善良な国民としての当然の努めであるばかりでなく、また、私達の祖先が、今日まで身をもって示し残された伝統的美風を、さらにいっそう明らかにすることでもあります。
このような国民の歩むべき道は、祖先の教訓として、私達子孫の守らなければならないところであると共に、この教えは、昔も今も変わらぬ正しい道であり、また日本ばかりでなく、外国で行っても、間違いのない道でありますから、私もまた国民の皆さんと共に、祖父の教えを胸に抱いて、立派な日本人となるように、心から念願するものであります。
~国民道徳協会訳文による~
いかがですか?
文章としては、当時の山縣有朋(やまがたありとも)首相と芳川顕正(よしかわあきまさ)文相に、明治天皇が読んで聞かせたという形で書かれているのだそうです。
最初に読んでいただいた原文の最後に、天皇陛下、御名御璽とあって、実際の原本には天皇陛下の署名がありハンコが押してあります。書式としては、法律なのかなと思うような形になっているのですが、法律にはなっていません。
法律か、法律でないかの違いは大きいです。法律になっていたら、違反したら裁判で裁かれなくてはならなくなります。
しかし、実際に現代語訳を読んでいただくとわかるように、明治天皇が身をもって、大事な道徳を「私もやります」と言っているという内容になっているのです。
しかも、普通のことが書いてあるので、文句のつけようがないはずです。
それでも、パヨクみたいな考え方をする人は、それを「天皇が命令しているからけしからん」というわけです。
この文面は命令になっていますでしょうか? ちゃんと読めば、けしからん! と言っているほうがいい加減なことを言っているのだな、いちゃもんをつけているだけなんだなとわかるはずです。
※『ママは愛国』より構成
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