「大日本帝国は悪だ」とすり込んだのは、マッカーサー以上に日本人だ
千葉麗子『とてもわかりやすい教育勅語』⑦(最終回)
日本のために何が出来るのか模索した結果、現在辿りついた“愛国”とは何なのか?
子供のために、将来のために日本に今必要な事を訴える!『ママは愛国』集中連載シリーズ“教育勅語”!
日本人が負け続けないために言いたいこと!
倉山満先生から、以下についてどう思いますか? と尋ねられました。
否定したい価値観=大日本帝国、帝国憲法、教育勅語、高度経済成長
肯定したい価値観=日本国憲法、平和、人権、民主主義、環境保護
『逆にしたらよくわかる教育勅語』(倉山満 ハート出版、2014年)
皆さんはいかがですか?
私の答えは「肯定したい価値観」がパヨク。「否定したい価値観」が純正日本、愛国心。
ちなみにパヨクというのは、本来、反体制側です。なのに、こういう概念を通してみてみると、パヨクの方が体制側になっていることがわかります。
ご存じの方もあるかもしれませんが、今の日本国憲法の前にできた大日本帝国憲法のことを「帝国憲法」と題して本を書いたのは、倉山先生が最初なのだそうです。
超がつくほどの保守系の出版社ですら「帝国憲法」というタイトルにすると、怖いと思われて売れないと困るという理由で「明治憲法」になっている。問答無用で、悪だと決めつけておかないといけないような風潮が続いていた……今も、ところによっては、それが当たり前として続いているのかもしれません。
皆さんは、帝国と聞くと、どんなイメージでしょうか。私は特別こうというのはないのですが、言われてみてなるほどと思いました。
例えば『スターウォーズ』のダースベイダーのいる帝国軍。『宇宙戦艦ヤマト』でも、圧倒的な軍事力を持っている最強の敵として白色彗星帝国が登場します。
要するに、帝国=ダース・ベイダーみたいなノリで決めつけているだけで、あまり深く考えられているわけではないけれど、とにかく帝国は悪。大日本帝国はもちろん悪。戦前の日本は全部、悪。
そうやって70年もの間、負け続けてきてしまったのが、今の日本だったのです。
戦前の明治、大正、昭和初期の人は帝国って、普通に言っていたんです。
本来の帝国というのは、我が国という意味なんです。強い国とか、立派な国という意味もある。大日本帝国と言ったら、凄い一等国になったみたいな気分。明治の人がずっとそれで、日清戦争、日露戦争を勝ってきたので、それを否定したいという勢力がいるのです。
私は、否定したい勢力というのは、GHQ、マッカーサーだと思っていました。でも、この倉山先生の解説を聞くとマッカーサーだけというよりも、マッカーサーすら、そこまでやれとは言っていないのに、マッカーサー以上のことをやった日本人がいて、今に至っているというのです。
優秀な日本人がいたら、その上に立てないと思っている日本人もいる。だから、自分の上に立てないように幼いうちに愚民化しておこうと考える日本人にとって、敗戦とマッカーサーのような占領軍の政策というのはチャンスだったということなのです。
前にも書きましたが、マッカーサーは教育勅語を良いものと知って封印しました。正しいものだからこそ、否定されなければならなかったのです。
日本人が自分達は強くて立派なんだと、自信を持たれては困る人達がいる。そういう人達と戦って、私達は本来の日本を取り戻していかなければならないのです。
大学に行くと、中学や高校の先生の資格をもらうための教職課程があります。実は、そこでも「教育勅語」の否定が徹底的に行われているそうなのです。教育勅語は「悪の教え」なので、当然「大日本帝国」は全部悪だから、そういう悪を否定することから入りなさいとやられてしまっている。
これでは、学校教育で教育勅語を! といっても簡単ではありません。自分でやらなければ、親が自分の子どもを守らないとダメなんです。
※『ママは愛国』より構成
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