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日米最難関大学に2人息子を送り込んだ母が教えた、コミュニケーション「三つの基本」 【その一】

受験もその先も。一生使える力になる、「究極の育て方」①

今年も大学入試の明暗が分かれる季節がやってきました。ここで紹介したいのは、長男がイェール×東大現役ダブル合格、次男が難関国立大学医学部合格と、受験の「超勝ち組」を育てた母・小成富貴子さんの教育法。彼女が子どもにまず教えたもの。それは意外にも……コミュニケーションのキホンでした。受験の成功もその先の成功も。人間力を高めることから始まります。初著書『究極の育て方』より独占配信。

基本1:アイコンタクト+挨拶

 私がまず子どもに教えたのは、アイコンタクトでした。

 外国人に比べて日本人はこのアイコンタクトが苦手な人が多いからです。例えば欧米の方は通りですれ違ったり、エレベーターに乗り合わせたりするときにも、目を合わせてニッコリします。挨拶をするときも目を合わせるのは基本です。もちろん会話をするときにも視線をそらすというようなことはありません。

 きちんとしたアイコンタクト、これをできるようにすることが子どもが国際人として生きていくための第一歩だと考えていました。これは0歳からでも、教えることができます。

 親が赤ちゃんの目を見てニコニコしていれば赤ちゃんも自然に目を見てニコニコしてくれます。とにかく話しかけるときはいつも目を見てあげることが大切です。「目と目を合わせようね」と言葉にしたり、「目を見てくれてうれしいわ」と喜びを伝えるうちに「アイコンタクトをとることはいいことだ」と子どもの心に伝わっていきます。

 子どもが言葉を発し始めるのは楽しみなものです。泣くことしかできなかった赤ちゃんが「あー」とか「うー」と音を発するようになり、あるとき突然単語らしきものを発します。長男の初めての言葉は私の名前でした。次は私が主人を呼ぶときの愛称。一番たくさん耳にしてきた言葉を発することは自然なことのように見えて、実は奥深いことだと思います。「ママ」や「パパ」のような単純な言葉ではなかったことで、赤ちゃんの秘める可能性の高さに興奮したことを今でも覚えています。

 それからは、小さな頃飼っていたオウムに教えるように挨拶を教えました。朝は「おはよう」、昼には「こんにちは」です。

 

 子どもが話し始める時期は個人差があります。わが家は長男は1歳6カ月頃、次男は1歳10カ月頃でした。逆に歩き始めたのは長男より次男の方が圧倒的に早くてびっくりしたものです。話すのが早い遅いは発達上全く問題がない、と小児科医である父がいつも言っていました。

 2歳になる頃には、どの赤ちゃんもおしゃべりが始まると思います。そのときが挨拶を教えるチャンスです。目を見て、ニッコリしながら挨拶ができる。当たり前のようで、きちんとできる子どもは少ないものです。でも人と人が出会い、コミュニケーションを取る、その基本がアイコンタクトと挨拶。小さいときから自然にできるよう導いてあげてほしいです。

『究極の育て方』より構成

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小成 富貴子

こなり ふきこ

上智大学卒業。在学時スペインに1年間留学。クリニック経営やスペイン文化発信など複数の仕事を掛け持つ「働く母」。長男をイェール+東大という日米の最難関大学、次男を難関国立大学医学部に送り込む。他長男は、高校2年生時に世界ディベート大会に出場、高校3年生時に参加した模擬国連世界大会で日本人初の優秀賞を受賞するなど国際大会でも活躍。その2人の息子を育てた独特の教育法は「AERA」「バイキング」でも紹介され話題に。「どこに出しても恥ずかしくない子どもを育てる」「わが子を真の国際人に」という信念のもと、教育の専門家ではない著者がオリジナルな視点で考え、子育てに実践してきた。


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  • 2017.03.18