■肩甲骨と同時進行で柔らかな人になるがよし

　そして骨盤の開閉は肩甲骨の開閉と連動しています。そのため骨盤を柔らかくするのと同時進行で、肩甲骨を柔らかくすることも非常に大事です。

　では自分の肩甲骨が柔らかく正常かどうかを確かめてみましょう。第４回記事で紹介している肩甲骨リセット（背泳ぎ）をやってみてください。腕が耳にスレスレの近くを通って後ろ回しができていますか？　腕を左右交互に回してみて、ゴリゴリギシギシと音が鳴っていませんか？　耳の近くを通れない、音が鳴るようであれば、肩甲骨がバリッと固まっています。今まではただの肩こりという認識だったかもしれませんが、いえいえ大変です。女子として緊急事態です。骨盤の開閉が難しくなっていますよ。

　これまで肩甲骨リセットは基本である背泳ぎのみを紹介していましたが、私が研究開発して効果のあるリセットがあと３種類あるので、今回からそれを１つずつ紹介していきます。ぜひ背泳ぎと併せてやってみてください。まずは、肩甲骨の上に貼り付いている筋肉と筋膜を、ゆるめて剥がしていくストレッチです。

　やり方です。
左腕の場合、左腕を肘が伸びた状態で体の右側へ向かわせます。右腕で左腕を捉えて、胸に押し当てるようにしていきます。左の肩周辺がイタ気持ちよく伸びているのを感じながら、自然な呼吸で１５秒キープ。終わったら反対側もやります。

　コツはリラックスしてやること。普段から肩や首がコッている人は力が入ってしまい、両方がいかり肩になってこのストレッチをやりがちです。脱力が苦手な人は意外と多いのですが、だら〜んと力を抜き、肩も心もふにゃ〜っとしたイメージをして、伸びろーーーと心の中で言いながらやると良いです。体はとても不思議で、より具体的なイメージをした方が圧倒的に効果が高くなります。ぜひ自分にうっとりと気持ちいいイメージをしながら、たくさんストレッチをしてみてくださいね。

　さぁて！　世の中が大きく変わっていく何かウネリを感じつつも、まだどうしていくのが良いのかは分からない毎日。でも確実に言えることは、自分が健康で元気なら、前を向けるし家族や大事な人たちを元気にできます。弱い体で強い心を持つのは難しい。だから今より少しでも健康で強い自分になって、どんな時でも笑ってやりましょうよ。強さは美しさ優しさです。今日も自分スイッチオン！　して、今の自分が健康で元気になることをやればよし。そしたら楽しい明日が全自動で来るってもんです。笑ってる者勝ち。さぁ今日も笑っていきましょ！