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女子にやって欲しいNO.1ほぐし

女子40歳からの、身体美人化計画 第25回


 女性の永遠のテーマである「若々しさ、美しさ」を、流行に翻弄されずに確実に自分のものにするにはどうしたら良いのでしょうか? この連載では、本質的に健やかで美しい女性であるための方法を、パーソナルトレーナーの三雅さんが、妙齢女子の体と心の在り方から見つめていきます。大好物のコラーゲンや女性ホルモンとの付き合い方などに触れながら、華麗に加齢に抵抗する術を授けます。


■内ももをほぐすとお顔のたるみが改善される

 お花見もG.Wもよくわからないうちに過ぎ、コロナ、コロナと言っているうちに今年も半分終わっちゃいましたね。いかがお過ごしでしょうか。ずっとマスクをしているため話す機会が減り、使わなくなってしまったお顔の筋肉が硬くなり、サロンを再開して久しぶりにお会いしたお客様たちのお顔がたるんでいる! とエステティシャンの友人が言っていました。恐ろしい事実です! 他人事ではありません! 硬くなっているお顔の筋肉をほぐし、マスクの中ても口角をニッとして笑顔でいましょうね。

 さて、今日は『女子にやって欲しいNO.1ほぐし』の紹介です。

 筋肉や関節を伸ばしたり動かして、柔らかくしたり可動域を広げるストレッチに対し、ほぐしは硬くなったり癒着している筋肉や筋膜をほぐして、血流を良くし、柔らかくして解放することです。ストレッチ同様ほぐしもとても大事です。そして女子にやって欲しいNO.1ほぐしどころは……

内もも!!

 内ももをほぐすと以下の効果があります。

①膣と子宮への血流が良くなる
 内ももは骨盤底筋と連動して動いています。ところが内ももの筋肉が硬くて使えていない女子がほとんど。そのため骨盤底筋まで硬くなり(=血流が悪くなり)、膣はカサカサ、子宮は冷え冷えで婦人科を悪くし、無駄に老化が進むばかりか、尿トラブルが起きたりもします。良い婦人科であるためには良い骨盤底筋であることが重要だと分かってはいても、内ももと深い関わりがあることを知らない人が多いです。これ、すごい大事なことなんです。

②股関節が柔らかくなる=骨盤の開閉が良くなる
 何本もの内ももの筋肉は股関節につながっています。そのため内ももが硬いと確実に股関節が硬くなります。その股関節は骨盤を挟んでいるわけなので、硬いと骨盤の開閉が難しくなってしまうのです。ぜひ第3回記事を読み返し、なぜ骨盤が柔らかく上手に開閉できることが大事なのかを復習してください。女子は骨盤が柔らかくてナンボです。しっかり開閉できてこその良い婦人科。だから内ももを柔らかくすることが大事です。

③お顔のたるみを改善する
 もしかしてこれが一番重要でしょうか(笑)? 私たちの体には大きな筋膜のラインが何本かあるのですが、その1つに内ももを通っているものがあり、足首〜膝の上〜内もも〜上半身の前面〜首の側面〜お顔の側面、という長いラインが走っています。でもほとんどの女子は内ももの筋膜が癒着しているので、歩いたりなど体を動かすたびに、筋膜を通じてお顔を下に引っ張っています! やばいでしょ!

 もしお持ちなら、下の写真のようにローラーを使ってほぐして欲しいです。最初はすごく痛いですよ。でも私の生徒さんたちは③の説明をすると、みんな俄然ヤル気がでちゃう(笑)。ネットで2千円未満でも売っているので、これを機に買うのもありです。私も使っている直径14cmのものが、ほぐしやすくてオススメですよ。

 写真の体勢になり、体を左右に動かして、内ももの下のローラーを転がすことでほぐせます。特に脚の付け根、膝に近いところが痛いのでがんばって! 慣れてきたら足首を少し高く持ち上げると、また違う角度で効いてきます。痛いけどやめられないの、という謎の気持ちも生まれてきます(笑)。みんなでドM街道まっしぐらです。

 また、前回の記事で紹介した、『女子にやって欲しいNO.1ストレッチ』もぜひ併せてやってみてくださいね。続けることで骨盤や股関節が柔らかくなってきて、相乗効果で女子の体を健康で美しくしていきます。

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三雅(mika)

パーソナルトレーナー。10代から結膜炎、鼻炎、喘息、アトピーなどのアレルギー疾患に苦しみ、27歳の時に草津温泉にこもり湯治生活をする。自分自身を蘇らせることに全身全霊をかけ、やがてほとんど薬を使うことなく全てのアレルギー症状を克服。その後、中国政府認可の国際中医薬膳師やピラティスインストラクターなどの資格を取り、現在は通うのは月1回で良いオリジナルメソッドのトレーニング指導を行っている。



http://gracehouse-mika.com/



写真:花井智子


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