ゼロから「何か」を生み出させる絵本の読み方
受験もその先も。一生使える力になる、「究極の育て方」⑨
長男を東大とイェール、次男を難関国立大学医学部、わが子をそうそうたる名門校に送り込んだ母・小成富貴子さんの教育法。初の著書『究極の育て方』より、ユニークな絵本の読み方を紹介します。キーワードは「自分の頭で考える」こと。
『桃太郎』の続きを考える
3歳くらいからは、子どもたちに絵本の続きを考えさせました。これはほとんど毎晩のようにしていました。
例えば『桃太郎』。「鬼ヶ島から帰って来た桃太郎は、それからどうしたの?」と問いかけます。
あるとき遠くの村まで旅に出かけた桃太郎。向かいから歩いてきた旅人に「あっ! 桃次郎さん! ご無事で何より」と話かけられてびっくり。「いえいえ、私は桃太郎。お人違いではありませんか?」不思議に思いながら家に帰り、おばあさんにこの一件を話すと、「桃太郎よくお聞き。お前には今までだまっていたけれど、実は桃は3個流れて来たんだよ」と言うではありませんか。
……という風に話をふくらませます。続きは奇想天外なものほど面白く、今まで考えたこともなかった新事実に更にワクワクドキドキ感が高まります。
新しい絵本よりも、何度も何度も読んでよく知っているお話の方が、登場人物がイキイキと動き出して楽しんでくれます。
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