平泳ぎ <手のかきと息継ぎ> |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

平泳ぎ <手のかきと息継ぎ>

平泳ぎの手のかきと息継ぎについて解説します。

こんにちは!

先日、ひとつ年を重ねた内村です(^^)

 

 

 

 

 

 

 

四捨五入すると、50になりました!
十分中年ですね(笑)

ますます張り切って頑張っていこうと思います。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします!

それでは、前回は平泳ぎのキックを解説しましたが、
今回は、手のかきと息継ぎについて解説したいと思います。

中高年向けの平泳ぎの手のかきのポイントは2つあります。
1つ目は、「小さくかく」ことです。

「カエル」のイメージで、
肘が体の後ろに来るくらい大きくかいている方がいますが、
腰が反りすぎて大きな抵抗を生んでしまいます。

なので、まずは中高年の方は「手は小さくかく」と覚えておいてください。

2つ目は、「手はかくことより伸びる方が大切」ということです。
どんどん手をかいてしまうと、平泳ぎのキモである
伸びる姿勢(ストリームラインと言います)がなくなってしまいます。

その結果、平泳ぎというより立ち泳ぎになってしまいます。
「手はかくより伸びる」を意識することはとても重要です。

それでは、解説です。

1、まずは、蹴伸び姿勢。
この時、正面から見て、足が見えないことが理想です。
手は、水面から20センチほど下げておいてOKです。
2秒ほどこの姿勢をキープ。

 

 

 

 

 

 

 

2秒キープしながら鼻から息を吐きはじめます。

2、水面下20センチのところで、手を横に広げます。
肩幅よりやや広い程度で十分です。
この時、肘は伸ばしたまま。
手のひらはやや外側に向けるため、親指を内側に倒します。

 

 

 

 

 

 

 

 

同時に顔を水面に上げていきます。

3、顔が水面に上がるタイミングで、息継ぎを行います。
同時に手のひらを内側に向け中央にかきこみはじめます。

 

 

 

 

 

 

 

顔は水面から口が出る程度で十分です。
もちろんここで息を吸います。

4、手を内側へのかきこみながら、
再び顔を水中へ入れていきます。

 

 

 

 

 

 

 

肘も伸ばしはじめていきます。

5、再び蹴伸び姿勢に戻り、2秒キープ。
実際はこの時にキックを合わせるので、
最も進むことになります。

 

 

 

 

 

 

 

そして、一連の動作を正面からみた時、
下半身がまったく見えないのが理想的です(^^)。
写真では、足がまったく見えていないのも注目してみてください!

いかがでしたでしょうか?

実際にレッスンに参加いただいた方たちは
「思ったより、小さくかいてていいんですね!」
という声をよく聞きます。

ということで、皆さんどうぞプールで試してみてください。

ちなみに・・・
トップ選手は、内側のかきこみで息継ぎを開始して
もう少し頭をあげて重心移動を利用してダイナミックに泳ぎます。

今回はあくまでも、中高年スイマーさんが抵抗を少なくし、
腰痛にならないように配慮した平泳ぎの手のかき方
として解説させていただきました。

それでは次回はいよいよ
キックと手のかきを組み合わせてみたいと思います。
どうぞお楽しみに♪

オススメ記事

内村 とん

うちむら とん

現役競技スイマー兼トレーナー


現役競技スイマー兼トレーナー。

高校の水泳部時代、女の子にモテたい一心で、文化祭で男子シンクロを公演。

この実話が、後に映画『ウォーターボーイズ』となって、本人もビックリ。

現在は、泳げない人を最短で25mスイマーに導く専門家として、

日々、プールを訪れる老若男女に泳ぐ幸せをもたらしている。

今も現役で競技に挑み、スタート台に立つマスターズスイマー。

内村亮名義にて著書『超速でマスターするシンプルバタフライ』

『コアスイム・クロール編』(共にランナーズ社)がある。

公式ホームページ http://www.oyoginonayami.com/


この著者の記事一覧