月9脚本・古沢良太「小日向さんがこんなことしたら面白いだろうなという誘惑が……」
古沢良太さん4月毎日更新 Q10.『コンフィデンスマンJP』の主要キャラ3人はどのように作ったのでしょうか?
――長澤さん、東出さん、小日向さんが『コンフィデンスマンJP』に出演することは、脚本を書かれる時点で分かっていたんでしょうか?
書きはじめた段階では決まっていませんでしたが、長澤さんの出演がまず決まり、東出さんと小日向さんも早い段階で決まっていました。ただ今回は「どんな俳優さんが演じるのか」ということに影響されず、自分のイメージの中にある人物像を書くことを徹底してやったつもりです。
――出演者があらかじめ決まっている場合は、その出演者をイメージしながら脚本を書いていく「当て書き」という方法もありますよね。今回は、そういう方法は取らなかったというわけですか。
そうですね。最近はあまり当て書きしないように心掛けています。まずは僕ができるかぎりの努力で魅力的なキャラクターを作り上げる。そして俳優さんが、そのキャラクターを解釈して表現する。そうやって一人の人物が出来上がっていくのが、いちばん正しいあり方なんじゃないか……と最近は思うようになってきたんです。とはいえ、キャストが決まってしまうと、どうしてもその人のイメージが入ってくるので、そこは戦いです。「こんなことを小日向さんがしたら面白いだろうな」という誘惑に負けてしまって、小日向さんをイメージしたキャラクターになった部分もやっぱりあります(笑)。
――その役者さんの普段のイメージが生かされたキャラクターのほうが、視聴者が楽しみやすいのもあるでしょうからね。
どうなんでしょうね。当て書きが良いのか、悪いのかは分からないですけど、書く側が「どうしても当て書きしたくなっちゃう」ということはあると思います。
――東出さん演じる“ボクちゃん”が、「ボクちゃんのクズ演技は最高! 普段押さえ込んでるゲスい本性がよく出てる!」と長澤さん演じるダー子に言われている部分は、まったくゲスいイメージのない東出さんが言われているのがおかしかったです。
あれは純粋にボクちゃんのキャラクターをイメージして書いたセリフなので、東出さんが普段ゲスい本性を抑え込んでいるかどうか、僕は知りません(笑)。
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当代随一の脚本家・古沢良太が描き出す
「痛快エンターテインメントコメディー」!
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『コンフィデンスマンJP』
4月9日スタート 毎週月曜 午後9時放送 ☆初回30分拡大放送☆
【公式HP】http://www.fujitv.co.jp/confidenceman_jp/