グリーン車乗り放題でお得!フルムーンパスのススメ
夫婦で5日間、西日本から九州を巡る旅
小倉からは新幹線「さくら」で広島へ。在来線である山陽本線の普通電車に乗り継いだ。広島エリアでは、すっかりおなじみとなった新型車両「レッド・ウィング」に乗って宮島口へ。ここからは、宮島航路というフェリーの旅だ。運行を担っているのがJR西日本なので、この船には別料金を払うことなくフルムーンパスで乗れる。18きっぷと同じシステムだ。
4日目は宮島に滞在。有名な大鳥居は70年に一度の大改修工事中でミイラみたいに白いもので覆われていた。前に一度来たことがあるので、残念だが諦めもつく。午後遅い時間に広島に戻り、駅前ホテルに投宿。京都、由布院、宮島とごちそう続きだったので、この夜は大衆的な広島風お好み焼きをメニューに選んだ。
5日目は、いよいよ最終日。お昼過ぎまで原爆ドーム、平和公園、平和記念資料館あたりを見学し、あらためて平和の尊さを再認識した。午後遅い新幹線「さくら」「ひかり」を乗りついで帰京し、旅は終わった。
さて、2日目をのぞけば、それほど乗り倒すような旅はしなかったのだが、計算してみると乗車券はひとり32450円(東京~博多~由布院~大分~小倉という1枚のきっぷと小倉~東京通しの乗車券、あとは京都近郊のJR、広島~宮島の往復を別途計算)、特急券はグリーン料金で46540円なので合計78990円、2人合計が157980円ということは、フルムーンパスの5日間用84330円を大きく上回る。もし、節約して普通車指定席で旅行したとしても、ひとり59370円、ふたり合計118740円となるので、フルムーンパスの方が安いという計算になってしまう。
グリーン車乗り放題というと一見贅沢に思えるけれど、実はそれほどではなく、「ななつ星」「瑞風」「四季島」のような豪華列車に比べればけた違いにリーズナブルともいえるであろう。かつての上原謙と高峰三枝子のCMのように高齢者のパスというイメージが一部にはあるけれど、年齢合計88歳以上ということは、44歳同士のカップル、50歳と38歳のカップルでも可能なので、シニア専用ではなく、ミドル世代でも十分楽しめるパスと言えるだろう。これを参考に、のんびり、そしてちょっと優雅な夫婦旅に出かけてみてはいかがだろうか。
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