デタラメな時代を生き延びる知恵、満載!
「痛快!名作文学」のトリセツ全25講‼
芥川賞作家で“ビョーキ”なほどの「本の偏愛者」である大岡玲・著『不屈に生きる 名作文学講義 本と深い仲になってみよう』3月9日発売‼
ようこそ! 名作「読書の旅」へ‼︎
寝っ転がって読み進めてください!!!
超人気マンガ『ワンピース』から始める「ひとつなぎの」心のサプリ
講義は「ロードムービー」のようにゆっくりと展開します。
マンガの『ワンピース』からクラ~い夏目漱石、「マザコン」スタンダール、ルソーへと悩ましく続き、「差別」と島崎藤村、言文一致の影に三遊亭圓朝の「落語」あり!と話は飛び、『巌窟王』、妖しき江戸川乱歩や、「ヘンタイ」谷崎潤一郎&川端康成と急展開。果ては宮沢賢治に「宗教」を見たり……。「神なき時代」を叫んだニーチェとシンクロした「弱き人間」の姿をピノッキオに重ね合わせ読み解くなど、大岡玲のハンパない読書量が血肉化されたでもでも「ゆる~く優しい講義」になっております。わっかりやすく、心に届く「のど越し」いい飲み物のような!
そして、このひとつなぎの「読書の旅」の終わりには、不朽の名作文学が「へえ~」の連発と「生きる延びる」知恵として脳内でよみがえるかもしれません。
288ページでちょっとボリュームがありますが、実は、約2時間半で「読み終わる」と思います。どうぞ、ゆったり寝っ転がって読み進めてください!!!
1958年、東京都生まれ。東京外国語大学外国語学部イタリア語学科卒業。同大学大学院外国語研究科ロマンス系言語学専攻修士課程修了。87年「緑なす眠りの丘」で作家デビュー。89年『黄昏のストーム・シーディング』で三島由紀夫賞受賞。90年『表層生活』で第102回芥川賞受賞。書評、映画や美術批評、グルメや釣りの随筆、翻訳も執筆。2006年より東京経済大学教授。
《目次》
はじめに
第 1 講 無垢、友情、そして不屈
第 2 講 オレたちゃ海賊、ヨー、ホッ、ホー!
第 3 講 『坊っちゃん』て、ほんとに痛快か?
第 4 講 「親」って、ホントに重くて困る
補講その1 文豪の妻はツライ…でも…
第 5 講 「マザコン」の正しい使用法
第 6 講 自由・平等・友愛
第 7 講 差別を見据える
第 8 講 「現国」嫌いには、ワケがある
第 9 講 「言文一致」は落語から
補講その2 説教・圓朝・速記術の三題噺
第 10講 日本のミステリーのルーツ=翻案小説
第 11講 現世は夢、夜の夢こそまこと
第 12講 谷崎潤一郎は、正真正銘のヘンタイです
第 13講 スキャンダルの果実
補講その3 ノーベル賞とヘンタイの関係
第 14講 宮沢賢治という宗教
第 15講 賢治には、いつもきらきらぴかぴかが舞い降りていた
第 16講 「童話」がイジワルになる時
補講その4 やっぱりデクノボーにはなれない
第 17講 「愛国心」の消費期限
第 18講 ピノッキオは救世主?
第 19講 克己心、連帯、そして不屈
補講その5 この世で一番サディステックなのは…
第 20講 本と深い仲になる、とは結局どういうことか?
索 引
[書名]『不屈に生きるための名作文学講義』
[著者] 大岡 玲
[発売日] 2016年3月9日
[定価] 852円+税
[判型] 新書
[頁数] 288頁
[ISBN] 978-4-584-12499-9
[著者] 大岡 玲
[発売日] 2016年3月9日
[定価] 852円+税
[判型] 新書
[頁数] 288頁
[ISBN] 978-4-584-12499-9