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スティーブ・ジョブズがこだわった「なにをしないのかを決める」重要性

【連載】「あの名言の裏側」 第8回 スティーブ・ジョブズ編(1/4)シンプルで合理的なものほど美しい

 もっとも、ジョブズの場合は、やはり「極端」です。

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僕は三カ月なんて頭は持っていないんだ。僕はね、一晩で成果を上げてほしいんだよ。
(桑原晃弥『スティーブ・ジョブズ名語録』より)
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 普通であれば、急いでも3カ月はかかりそうな案件であっても、「一晩で結果を出せ」と求める容赦のなさ。ジョブズは多くの人材を育てたと評価されていますが、その一方で、多くの人材をツブしてきたとも揶揄されています。
 自分の要求に応えられない人材はふるい落としていく。これもある意味「余計なことを捨て去り、本当に必要なものだけを残す」というジョブズ的な考え方に則したやり方といえるでしょう。配下の人間からすれば、自分のポテンシャルを限界まで引き出してくれる機会となる反面、いつ切られるかわからない恐怖に常にさらされることにもなります。
 次回は、そうしたジョブズの容赦のなさについて、触れていきましょう。
 

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漆原 直行

うるしばらなおゆき




1972年東京都生まれ。編集者・記者、ビジネス書ウォッチャー。大学在学中より若手サラリーマン向け週刊誌、情報誌などでライター業に従事。ビジネス誌やパソコン誌などの編集部を経て、現在はフリーランス。書籍の構成、ビジネスコミックのシナリオなども手がける。著書に『ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない』、『読書で賢く生きる。』(山本一郎氏、中川淳一郎氏と共著)、『COMIX 家族でできる 7つの習慣』(シナリオ担当。伊原直司名義)ほか。

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