「休む」とは「動かない」ことではない!? 日本人の9割が勘違いしている休息法
自律神経が整えば休まなくても絶好調①
休むとは動かないことではない
実は、「休む」とは「動かないこと」ではありません。
動かないことが休息になっていたのは、まだまだ人々の暮らしが貧しく、社会インフラも整っていなかった時代の話です。朝から晩まで農作業などに従事し、しかも歩いて山道を越えるような生活をしていた私たちの祖先にとって、座ったり横になったりすることこそ休息でした。
しかし、健康のためにスポーツクラブに行って体を動かすことが求められるような現代のビジネスパーソンは、まったく逆なのです。私たちの祖先が、いまのスポーツクラブいう存在を知ったら「なぜ、わざわざ疲れようとするのだ」と腰を抜かすことでしょう。
あなたは、現代のビジネスパーソンですから、もしかしたらスポーツクラブに通っているかもしれませんね。通っていないまでも「入会しようかな」と考えたことくらいはあるでしょう。
だとしたら、その理由はなんでしょう。
単純に、運動不足を実感しているから。
医者から体重を落とせと言われたから。
ストレス解消のため。
だいたいこんなところでしょう。これらの要素は、どれも現代人の休息のあり方と重なります。あなたは普段から運動不足で、もしかしたらダイエットが必要で、ストレスをため込んでいるはずです。
そういうあなたが「休息」するときに、どかっとソファに座り込んだりすれば、かえって疲れをためることになります。
家に帰ってからも、座り込まずに動いたほうが休息になります。「座ったほうが休まる」という思い込みが現代人をさらに疲れさせているのです。
「動かないことが休息なのではない」ということが実感としてわかれば、仕事への関わり方も変わってきます。忙しい仕事も取り組み方次第で、それがイコール休息になったりします。仕事と休息は、決して相容れないものではありません。