世界で戦い結果を残す選手に。長友佑都が「改革」してきたもの |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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世界で戦い結果を残す選手に。長友佑都が「改革」してきたもの

W杯への逆襲 独占・長友佑都インタビュー〈後編〉

世界で勝つのは結果を残し闘える選手

 

 長友佑都がはじめて本誌に登場したのは7年前。一度目の涙を流す前のことだ。まだ血気盛んで、若くて、エネルギーに満ち溢れていた。FC東京のクラブハウスがある小平で、あるときは都内のスタジオで、どんな質問にも「気合いで頑張ります」と言っていたことを思い出す。それに比べれば、本当に冷静な大人になった気がしていた。

 ワールドカップ本選出場を掛けたオーストラリア戦。勝てばロシアワールドカップ出場が決定する大事な一戦で、長友佑都は先制点をアシストした。左サイドでゴールを見届けた長友は、大きくガッツポーズし、そしてサポーターに向かい「もっともっと」と煽っていた。

「はははは。あのとき、アドレナリンが出まくっていて、煽っていた事実を知ったのは試合後でした(笑)。普段はやらないと思うのですが、あの雰囲気を作ってくれたサポーターに本当に感謝していますね」

 ロシアワールドカップはもう来年に迫っている。

「最終予選で活躍した井手口(陽介)選手も浅野選手もそうですし、若手がガンガン来るのは嬉しい。Jリーグにも海外リーグでも他にもいい選手はたくさんいることを感じています。ただ、うまいだけじゃなくて、闘える選手、結果を残せる選手じゃないと生き残れない世界なので、そこの部分にこだわる選手がもっと増えれば、日本サッカーはもっと強くなると思う」

 涙の数だけ強くなってきた男は、若き頃のエネルギーを残したまま、冷静に答えた。
【前編「アウベスにもマルセロにもなれない……」長友佑都が乗り越えた三つの涙】

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